ファイル履歴を有効にする

Windows 10の標準のバックアップ機能がファイル履歴。 これだけではシステムのバックアップを取ることはできないが、ユーザーデータのバックアップには機能と運用の簡単さを考えればかなり便利な機能。

名前の通り、指定した間隔で更新のファイルのあったファイルのみをバックアップしていく。

準備

設定の前に準備しておくのは以下。

  1. バックアップ対象の決定
  2. バックアップ先のディスク
  3. アックアップ間隔の決定
  4. バックアップを保持する期間の決定

1の「バックアップ対象の決定」は、どのフォルダーをバックアップするか。

2の「バックアップ先のディスク」は、物理的にバックアップ対象のデータが入っているディスクとは別のディスクを用意すること。 同じディスクでは、ディスク自体が壊れた場合にはバックアップもなくなってしまう。

3の「バックアップ間隔」は、人によって違うだろう。 私の場合、ファイル履歴を最初に設定したときは、最小の「10分」にしていたが、データを編集する場合には、バージョン管理ソフトを使っていることが多いので、結局ファイル履歴の機能で過去のデータを取り出したいことはほとんどどなかった。 そこで、現在は30分ごとに設定してある。 バージョン管理ソフトを使っておらず、「あ、編集前のデータを見たい」ということが多い場合は、間隔は短めのほうがよいだろう。

4の「バックアップを保持する期間」については、バックアップ用のディスクとの兼ね合いなので、最初は「無期限」にしておいて、ディスクの残りが減ってきたら徐々に短くしていけばよいだろう。 最短の「1か月」にしたとしても、履歴をさかのぼることができる期間が1か月になるだけで、それ以前のデータがバックアップから消えてしまうわけではない。つまり2か月前に更新したデータだったとしても、再度そのデータが更新されるまでは保持されるので、バックアップとしては十分に機能する。

設定手順

設定を始める前に、バックアップ先のディスクを接続しておく。

[設定]から[更新とセキュリティ]-[バックアップ]から[ドライブの追加]を選び、バックアップ先のディスクを指定する。 すると、[ファイルのバックアップが自動的に実行]を「オン」になる。

[その他のオプション]を選び、[ファイルのバックアップを実行]でバックアップ間隔を、[バックアップを保持]でバックアップを保持する期間を設定する。

そして、[バックアップ対象のフォルダー]に記載されているフォルダーを確認、他にもバックアップしておきたいフォルダーがあれば、[フォルダーの追加]を選んで追加しておく。

復元

[設定]から[更新とセキュリティ]-[バックアップ]-[その他のオプション]で開く「バックアップ オプション」の一番下の[現在のバックアップからファイルを復元]を選ぶ。

すると、上に日時が表示されたバックアップされているフォルダの一覧が表示される。

下の左右の矢印で日時を変更することができるので、復元したい日時を選んでから復元対象のファイルを探していく。

復元したいファイルが見つかったら、そのファイルを選択して、画面下の矢印の間にある復元ボタンをクリックすると、元の場所に復元することができる。 もし、元の場所にあるファイルも残しておきたい場合には、復元ボタンを右クリックすることで復元場所を指定することもできる。

さくらインターネットでのWordPress設置手順

さくらインターネットではクイックインストールでWordPressを使うことができる。

基本的手順は、以下。

  1. WordPress用ドメインの設定
  2. データベースの作成
  3. WordPressのインストール

まず、コントロールパネルにログイン。
2019年から、UIが変更された新コントロールパネルが提供されているので、そちらを使う。

WordPress用ドメインの設定

クイックインストールでは、初期ドメインの~/www直下にはWordPressをインストールできない。
そこで、ドメインのルートをWordPressで運用したいのであれば、初期ドメインは使わずに、新しいドメインを追加し~/wwwの下にそのドメイン用のディレクトリを作成、そこにWordPressをインストールすることになる。

[ドメイン/SSL]-[ドメイン/SSL]から、[ドメイン新規追加]を選び、ドメインの新規追加を行う。

データベースの作成

WordPressをインストールするには、事前に、MySQLのデータベースを作っておく必要がある。

[Webサイト/データ]-[データベース]から、MySQL 5.7のデータベースの[新規追加]ボタンをクリックして。データベースを作成する。

  • データベースバージョン: 5.7 (固定)
  • データベース名: example (任意)
  • データベース文字コード: UTF-8(uft8mb4)

新コントロールパネルでは、データベース名はこの新規追加画面で入力したものの頭に「(ユーザー名)_」が付加されたものが作成されることになる(旧デザインのコントロールパネルでは、それが明示されていたので、新デザインでも修正してほしいところ)。

なお後述のWordPressインストール時のテーブルの接頭語を変更することにより、同一のデータベースに複数のWordPressをインストールすることは可能なので、複数のWordPressを使用する場合にも、同じデータベースを使うことができる。運用の見通しやバックアップのやりやすさを考えて、その構成を考えること。

すでに同名のデータベースが存在する場合には作成できないので、事前に削除するなどの対応をしておく必要がある。ただし、新デザインのコントロールパネルでは、データベースの削除はできないので、左側メニューの[旧デザインに戻す]ボタンをクリックして、旧デザインのコントロールパネルで削除する。

WordPressのインストール

データベースを作成できたら、[Webサイト/データ]-[クイックインストール]から[WordPress]を[新規追加]する。

なお、旧デザインのコントロールパネルでは、~/www直下でなくても、独自ドメインのルートをインストールURLに指定できなかったが、新デザインではインストール先ディレクトリが~/www自体でなければインストール可能になっている。

  • インストールURL: http://example.rally.or.jp/
  • 利用データベース: rallyorjp_example@mysql623.db.sakura.ne.jp (作成したデータベースを選択)
  • データベースパスワード: (任意)
  • テーブルの接頭語: example_ (他のテーブルと重複しなければなんでもよいが、意味がわからなければデフォルトで表示されるものにしておけば良い。このWordPress専用でなければ末尾に「_」をつけておくと、どのWordPress用かわかりやすくなる)
  • 同意: (チェックすること)

その後、WordPressの初期画面が表示されるので、ユーザー名、パスワードなどを入力して、設定。

そしてログイン。

ダッシュボードが表示されるので、まず更新の有無を確認して、あれば更新しておく。