アドオン拡張豊富な、タブ型ファイラー。
私にとっては、Windowsでは5本の指に入る有用なフリーソフト。
自分でスクリプトやCSSを書いて機能追加していけば、いくらでもカスタマイズが可能。
用意されているアドオンなど使うだけでも、いろいろな設定ができるが、最初はタブファイラーとして使い始めて、徐々にいろいろな機能を試していくのが良いと思う。正直、興味あるアドオンさえもすべて試せていない。
特に、優れていると思う特徴は以下。
インストールしたフォルダの下に、ほぼ設定が保存されるため、設定のバックアップや、他のPCへのコピーが楽。 画面分割により、複数フォルダーを利用する作業がやりやすい(アドオン)。 ワークスペース(タブグループ)を使うことにより、その時行いたい作業の切り替えが楽(アドオン)。 更新が継続されている上に、作者さんのレスポンスが良い。 公式ページ以外の作者ブログ他、さまざまな情報ポインター。
設定 画像サムネイルを自動的に表示 [オプション]-[一覧]-[表示]-[自動]にチェックを入れる。
アドオン 基本的機能を提供するいくつかのアドオンは、 インストール状態で有効になっている。
公式で提供されるアドオンは個別にダウンロードするよりも、メニューから追加したほうが楽。
アドオンはGitHubにて提供されており、Wikiでは簡単な解説もある。
Home · tablacus/TablacusExplorerAddons Wiki · GitHub
以下は、現在愛用しているアドオン。
ステータス バー 種類、サイズ、更新日時をステータスバーとして表示する。
サイズ情報 バー サイズ情報をステータスバーとして表示する。
ファイルのサイズ情報だけなら、ステータスバーでも確認できるが、このアドオンではフォルダーが選択されている場合、そのフォルダ全体のサイズ情報が表示される。
分割 画面の分割表示を切り替える。1、1×2、2×1、2×2の分割をサポート。MDIで整列したイメージとなる。
実際には、常時2×2のみの分割で使用。
非アクティブペイン 分割アドオンで、アクティブではないペインの表示色を変える。アクティブペインがわかりやすくなる。
グレー(e0e0e0)に設定。
タブ グループ タブ化およびペインで分割されたひとまとまりのフォルダーセットをワークスペースとしてタブ切り替えて使用する。
その時に行いたい作業ごとに関連する複数のフォルダーのワークスペースを作っておくことにより、作業の切り替えを簡単に行うことができる。
もちろんワークスペースには名前をつけて保存や読み込みが可能で、ワークスペース間でもドラッグアンドドロップはできる。ワークスペースの名前とその保存ファイル名は、自由につけることができる(同一である必要もない)。
また、Tablacus Explorerの終了時には、すべてのワークスペースが保存され、起動時にはリストアされる。
なお、ワークスペースのデフォルトの保存先は、TablacusExplorer\layoutとなっており、他のレイアウト設定と一緒なので、ファイル名は簡単に判別がつくように先頭に「WS_」を付けて保存している。
正直、私にとっては個別のペインに対するタブ機能は無くても、分割とワークスペース(タブグループ)機能さえあれば十分とさえ言える(好みによると思うが…)。
Inner パンくずリスト アドレス バー 分割アドオンによる各ペインそれぞれにアドレスバーを表示する。
C/Migemo フィルターでC/Migemoを使った日本語検索を行う。Migemo.dllと辞書のインストールが必要。
正規表現/Migemo インクリメンタルサーチ フォルダービュー上でC/Migemoアドオン を使ったファイル名のインクリメンタルサーチを行う。 Migemo.dllと辞書のインストールが必要。
プレビュー エクスプローラーのプレビューウィンドウに相当するアドオン。
ただし、対応するのは、テキスト、イメージ、マルチメディアファイル。
Excelなどのプレビューはできないが、UTF-8のテキストファイルをプレビューできるのは便利。
FLACのプレビューに対応していないので、コードに追加して使っているが、Windows 10じゃないと使えないから入っていないのかな。
プレビュー ウィンドウ 画像ファイルを別ウィンドウを開いてプレビューする。
プレビューアドオンでは縮小表示になる場合がほとんどなので、もとの大きさで見たいときに使用。
検索 バー 現在いるフォルダー以下を階層的に検索する。
Tablacus Explorerのインストール時にはフォルダーに存在するファイルのみをリストアップする「フィルター バー」が表示されているが、「検索 バー」も合わせて、目的に応じて使い分けると良い。
フィルター リスト フィルターで使用する文字列を定義しておき、フィルター バーのアイコンをクリックして選択する。 アドオンのオプションの[全般]で[名前]と[文字列]を定義し、[表示]でアイコンをクリックした時に表示する内容を指定できる。
フィルター ボタンアドオンで追加されるボタンでは使用できない。
次のペインに切り替える 分割しているときに、次のペインに切り替える機能を追加。
このアドオン自体にインターフェースは無いので、キーもしくはマウスジェスチャーに割り当てる必要がある。
アドホックにJScriptを「-1」を「+3」に書き換えて、「前のペインに切り替える」アドオンも作成した(美しくないなぁ…)。
このアドオンは、マウスジェスチャーに割り当てた場合は、マウスカーソルが存在する位置がアクティブペイン上に無いとうまく動作しないようで、連続で使用することができない(切り替えのたびにマウスカーソルを移動する必要がある)。キー割り当てであれば連続操作できる。時間があるときにちゃんと見てみよう。
フォルダ設定 各フォルダーの表示状態を設定する。
このアドオンの秀逸なのは、ワイルドカードで設定するフォルダーを指定できること。
例えば、「ミュージック」フォルダーの下にアーチスト別のフォルダを作成している場合、「ミュージック」フォルダーのフォルダーすべてを一括してフォルダー指定できる。
また、現在のフォルダーの設定状態を取り込み、それをテキストで微調整したり、他のフォルダーにコピー&ペーストで設定できるのもステキだ。
設定で注意するのは、後から設定した(リストで下に表示される)設定で、それ以前の設定は上書きされること。つまり、”c:\prj\src\*”と “c:\prj\src\fig\*”に別々の設定をする場合は、”c:\prj\src\*” に対する設定をリスト上で上にする必要がある。
フォルダ設定の使い方 – Tablacus Explorer – タブファイラー開発ブログ
QuickLook エクスプローラー上でファイルを選んでスペースキーをクリックすると、プレビューできるQuckLook をTablacus Explorer上でも使えるようにするプラグイン。
現在利用していないアドオン フィルター ボタン フィルターの入力ダイアログを表示するボタンを追加する。入力された文字列は、(当然)フィルター バーにも反映される。
アドオンのオプションで[全般]-[Regular Expression/Migemo]にはチェックを入れて使用。
マウスジェスチャー マウスジェスチャーは アドオン「マウス」のオプションで設定できる。
ジェスチャーは、5ボタンの押下、ホイールの上下、上下左右のマウス移動、Ctrl、Shift、Altキーの押下を[マウス]で定義する。[入力]をクリックすると、実際のジェスチャーを行うことによる定義も可能。
[名前]に設定した文字列は、マウスジェスチャーを行った際にツールチップで表示される。
現在定義しているのは、以下の2つのみ。
2RD: 先頭ファイルに移動([タイプ]:「キー」、[オプション]:「{HOME}」) 2RU: 最終ファイルに移動 ([タイプ]:「キー」、[オプション]:「{END}」) 28: (自作「前のペインに切り替える」 アドオン)デフォルトの「前のタブ」から変更。 29: (「次のペインに切り替える」 アドオン)デフォルトの「次のタブ」から変更。 タブの変更よりもペインの変更の方が頻度が高いので変更した。
キー割り当て キー割り当ては アドオン「キー」のオプションで設定できる。
現在定義しているのは、以下のみ。
キーバインドは、MDIのウィンドウ切り替えイメージ。ワークスペース(タブグループ)の切り替えの方が、これにふさわしいのかもしれないが、ワークスペースの切り替えは頻繁に行うことはないので、タブをクリックで事が足りる。
Ctrl + PageUp: 自作 「前のペインに切り替える」 アドオン Ctrl + PageDown: 「次のペインに切り替える」 アドオン コンテクストメニューのカスタマイズ ファイルの拡張子に対応したさまざまな処理を行うためのコンテクストメニュー。ファイルを右クリックするか、ファイルを選んだ状態で「アプリケーションキー」を押下すると表示されるもの。
Windowsで最初から設定されているもの以外は、各拡張子に対応したアプリケーションをインストールすることにより追加されていく。
このコンテクストメニュー、「送る」に追加する以外のカスタマイズはWindowsでは提供されていない。
ファイルに特定の加工をしたいときなどに自作のスクリプトなどを「送る」に登録して使うということがよくあるのだが、頻繁に行う処理の場合は1階層下になってしまってちょっと面倒。
また、アプリケーションを追加して行くにつれて、不要なメニュー項目も増えていくので、項目を選ぶのも面倒。
Tablucus explorerではコンテクストメニューのカスタマイズにより、上の2つの問題を解決することができる。
項目の追加 [ツール]-[オプション]で開くオプションダイアログで[メニュー]-[コンテクスト]から設定する。
[名前]はメニューに表示されるもの。
[フィルタ]は、この項目が表示される拡張子の指定。「;」で区切ることにより複数の指定が可能。また正規表現でも指定できる。
[タイプ]は、ファイルに対する処理を指定するのであれば、「選択項目」にする。
[オプション]は、 ファイルに対する処理を指定するのであればコマンドラインを指定する。ファイル名はコマンドラインの末尾に追加される。[参照]ボタンをクリックし[プログラムから開く]を選ぶと、ファイル選択ダイアログからプログラムを指定することもできる。ファイルの後にオプション項目を指定したいようなコマンドラインの場合は、[タイプ]に「実行」を指定し、[オプション]ではファイル名を「 %Selected% 」とした、完全なコマンドラインを指定する
%Selected%を「”」で囲んだ場合、拡張子がファイル名に含まれなくなるようだ。
すべての項目を指定したら、[追加]ボタンで追加する。
設定を修正したい場合は、左のリストで項目を選んでから修正して、[置換]ボタンで変更する
項目の非表示 不要な項目の表示をなくすには、「メニュー項目フィルタ」アドオンを使う。
一番左のコンボボックスは、ファイルを指定したときのコンテクストメニューであれば「コンテクスト」、ファイル未指定時のコンテクストメニューは[バックグラウンド]でそれぞれ指定する。そのため両方について指定する必要があるものも多い。
左から二番目のテキストボックスは、パスの指定。フィルターが有効になるパスを指定する。ほとんどの場合は「*」で「すべて」を指定島ってよいだろう。
三番目のテキストボックスはメニュー項目の指定。見えるままに指定してもうまくいかない場合もあるので、その時は適度に後ろを削って「*」を付けて指定してみるとよい。
Tips カレントフォルダーで「コマンドプロンプトをここに開く」 現バージョンの Windowsでは、エクスプローラーより継承した機能で、Shift + 右クリック(もしくはアプリケーションキー)により表示されるメニューから、カレントフォルダーで「Powershell」を開くことはできるが、「cmd.exe」を開くことができない。
もはや、CLIが必要な作業はWSLのbashかPowershellですむことがほとんどだが、残念ながらまだcmd.exeが必要となることもたまにある。
そこで、コンテクストメニューに[コマンドプロンプトをここに開く]を追加する。
[ツール]-[オプション]で[メニュー]-[コンテクスト]に[名前]=「コマンドプロンプトをここに開く」、[タイプ]=「JScript」にして、以下の内容をオプションで追加する。
(function(){
var item = te.Ctrl(CTRL_FV).FocusedItem;
var path = "";
if(te.Ctrl(CTRL_FV).SelectedItems.count > 1) {
path = te.Ctrl(CTRL_FV).FolderItem.Path;
} else if (item.isFolder) {
path = item.Path;
} else if (item.isLink) {
path = item.ExtendedProperty("linktarget");
} else {
path = te.Ctrl(CTRL_FV).FolderItem.Path;
}
wsh.Run('cmd /k cd /d ' + api.PathQuoteSpaces(path), 1, false);
})();
フォルダービューでフォルダーが1つ選択されている場合はそのフォルダーで、それ以外の場合は表示されているフォルダーでコマンドプロンプトが開く。
ショートカットで実体を開くのは、「Revolver コマンドプロンプトで開く 」を参考にさせていただいた。
ただしこれだけだと、カーソルがアイテム上に無い時にコンテクストメニューを開くと、「コマンドプロンプトをここに開く」が追加されていないので、 [ツール]-[オプション]で[メニュー]-[バックグラウンド]に[名前]=「コマンドプロンプトをここに開く」、[タイプ]=「実行」にして、「cmd.exe /K cd /d “%Current%”」をオプションで追加する。
検索とフィルターの違い 検索は現在開いているフォルダー階層と再帰的に検索してリストアップされる。
それに対してフィルターは現在開いているフォルダーのみを対象にフィルターをかけてリストアップされる。